系譜メタル

グラインドコアの影響系譜

系譜
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ハードコアパンクをどこまで速くできるか、その限界を殴りに行った先にグラインドコアが立っている。 Napalm DeathのMick Harrisは、自分たちの音を「Siege+Celtic Frostのリフ」と表現し、grindという語をSwansの破壊的な速度から着想したと語る。 だが最速のブラストビートを先に鳴らしたのはアメリカのRepulsionで、その古典的なブラストがNapalm Deathに先行したと見なされている。 つまりこのシーンは、ストリートパンクとスラッシュとインダストリアルが一点で衝突した交差点だ。 年表ビューに切り替えれば、1980年代前半のこの衝突から、下流の枝がどう分岐したかが縦に伸びて見える。

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★ 大物 ルーツ 中核 子孫実線=本人公言 / 細線=評論 / 破線=派生
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ふたつの起点 — RepulsionとNapalm Death

起点は一本ではない。RepulsionはDischarge、Black Flag、Slayer、Sodomといったストリートパンクとスラッシュを影響源に挙げ、そのハードコアとスラッシュの交点で古典的なgrindブラストビートを組み上げた。 このブラストがNapalm Deathに先行したと評されるのが、シーンの前提だ。 一方のNapalm Deathは初期録音でCrass路線のアナーコ・パンクを鳴らしており、Mick Harrisは自らの音をSiegeとCeltic Frostのリフの掛け合わせだと表現する。 速さの系譜(Repulsion)と暗さ・混成の系譜(Napalm Death)、この二本が合流したところがグラインドコアの根だ。

Scum — Napalm Death
ScumNapalm Death1987
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結節点 — Napalm Deathから伸びた第一世代

矢印が最も多く集まるのはNapalm Deathだ。ここが分岐点になる。 Napalm Death直後にはCarcassが英grind初期勢として台頭し、TerrorizerはギターのJesse Pintadoが加入する形で同じ系につながる。 アメリカ側ではBrutal Truthがその強度を継承し、ベースのDan Lilkerは自らgrindとデスメタルの結合をこのシーンの定義に据えた。 スウェーデンのNasumに至っては、旧Napalm Death流の正統なgrindを作ることを掲げ、Repulsionに着想した曲まで書いている。

Heartwork — Carcass
HeartworkCarcass1993
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四つの枝 — ゴア/デス/サイバー/PV

結節点から先は、四方向に枝が伸びる。 Carcassの解剖・グロ志向がゴアグラインドを生み、ExhumedはCarcassを主要な影響に公言してその音を2000年代へ運んだ。 grindとデスメタルの技巧の融合はデスグラインドとなり、Cattle Decapitationは初期にCarcass風のデスメタルを志向したと公言している。 ドラムマシンとサンプリングの採用はサイバーグラインドの素地となってAgoraphobic Nosebleedへ、Black Flag由来の騒々しさはInfestやMan Is the Bastardのパワーバイオレンスへと分かれ、現行のFull of Hellがその複数の血を束ねている。 各ノードをクリックすれば、その枝の先のバンドと出典へ飛べる。

出典(本人公言・評論の一部)