系譜メタル

デスコアの影響系譜

系譜
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デスコアはデスメタルの子だが、母方の血にメタルコアのブレイクダウンが流れている。 Suffocationが得意としたブレイクダウンと、Cannibal Corpseのブルータリティが土台に据えられ、そこにハードコア由来の急停止が接ぎ木された。 カナダ・モントリオールのDespised Iconと、The Red Chordが型を刻み、2000年代半ばにSuicide Silence、Whitechapel、Thy Art Is Murderが「Big Four」として現代の基準点になる。 やがてMeshuggahの刻みがdjentの枝を分け、Dimmu Borgirの管弦楽がシンフォニック・デスコア(Lorna Shore)の枝を分けた。 年表ビューに切り替えれば、この世代交代が縦に伸びて見える。

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ブレイクダウンという設計図

デスコアの背骨は、90年代デスメタルから抜き出された一要素にある。 Suffocationが磨いたブレイクダウンこそがこのジャンルを丸ごと生んだと見なされ、Cannibal Corpseは90年代デスメタル最大の影響源として、Dying Fetusはミッドテンポのグルーヴとブレイクダウンの源として、その原型を供給した。 血統は本人たちの口からも裏打ちされる。モントリオールのDespised Iconは、Suffocationとその同郷Cryptopsy、そしてDying Fetusのスラムを影響源に明言している。 The Red Chordはボーカルの影響にSuffocationのFrank Mullenを挙げ、初期メタルコアの側からこの融合に加わった。 Despised IconとThe Red Chord、そしてEP『Doom』(2005)でジャンルを拡大させたJob for a Cowboyが、真の開祖の一群と評される。

Big Fourが基準点を決める

2000年代半ば、デスコアは自前の顔役を持つ。 Suicide Silenceの『The Cleansing』がジャンルの基調を決めたとされ、Frankie Palmeri率いる面々がCannibal Corpse、Suffocation、Morbid Angelを影響源に公言してその起点を死へ向けた。 WhitechapelのPhil Bozemanは自らを「Cannibal Corpse寄りのdeath metal人間」と語り、公式の影響リストにSuffocationとMeshuggahを並べた。 Thy Art Is MurderのCJ McMahonはMeshuggah、Decapitated、Gojiraを影響源に挙げ、Behemothを「地球最高のバンド」と評している。 この三者はデスコアのBig Fourの一角として現代の基準点を形づくり、後続のChelsea GrinやSlaughter to Prevail、Oceanoが揃って彼らを影響源に列挙する系譜を残した。

The Cleansing — Suicide Silence
The CleansingSuicide Silence2007
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This Is Exile — Whitechapel
This Is ExileWhitechapel2008
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djentとシンフォニックへ、二つの枝

2010年前後、デスコアは二方向へ枝を伸ばす。 一方はMeshuggahの刻みを取り込む道で、After the Burialの『Rareform』はMeshuggah由来のdjentと見なされ、Born of OsirisやVeil of Mayaもテクニカルな刻みからdjentの中核へ移っていった。 もう一方はシンフォニックへの道だ。Lorna ShoreはDimmu Borgir流の管弦楽を主導的に取り込んだと位置づけられ、Shadow of IntentのChris DuerrはボーカルにWhitechapelのBozemanとDimmu BorgirのShagrathの影を認めている。 この管弦楽化の経路をたどって、Worm Shepherdら次世代がシンフォニック・デスコアとして続く。Worm Shepherd自身、Lorna Shoreの影響は否定しようがないと評されている。 各ノードをクリックすれば、その枝の先のバンドと出典へ飛べる。

Pain Remains — Lorna Shore
Pain RemainsLorna Shore2022
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出典(本人公言・評論の一部)