系譜メタル

テクニカル・デスメタルの影響系譜

系譜
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テクニカル・デスメタルは、デスメタルに演奏技術と和声の語彙を接ぎ木した系譜だ。 その血にはジャズ・フュージョンが流れている。CynicはChick Coreaを、AtheistはMahavishnu Orchestraを影響源に挙げ、デスメタルを「演奏する音楽」へ引き上げた。 Death、Atheist、Cynic、Pestilenceの四本が90年代前後に技巧の下地を敷き、Gorgutsが不協和音を、Cryptopsyがブルータリティの天井を押し上げる。 そこにドイツのNecrophagistが現れ、以降のテクデスが放射状に枝を伸ばす巨大なハブになった。 力学ビューでNecrophagistを選べば、矢印がどれだけこの一点に集まっているかが一目で分かる。

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四本の柱と、ジャズの血

デスメタルに技術志向を持ち込んだのは、Death、Atheist、Cynic、Pestilenceの四本だ。今ではこの四つがジャンルの源泉と見なされている。 Deathのチャック・シュルディナーは、テクニカル・スラッシュのWatchtowerを「プログ方向のground zero」と呼び、影響を公言している。 Atheistのケリー・シェイファーは影響源の筆頭にRushを、そしてMahavishnu Orchestraらジャズ・フュージョンを挙げる。 Cynicは1993年の『Focus』でChick Coreaを取り込み、Pestilenceも『Spheres』の制作時にジャズ・フュージョンへ傾倒した。 技巧の起点は、メタルの外から流れ込んだ和声とアンサンブルにあった。

Symbolic — Death
SymbolicDeath1995
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Focus — Cynic
FocusCynic1993
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不協和とブルータリティ、二本の分岐

四本の柱が敷いた道は、90年代に二方向へ太く枝分かれする。 カナダ・ケベックのGorgutsは、Deathの路線を継ぎつつ不協和音へ振り切り、Ulcerateのような不協和デス系の源流と見なされる。 同じケベックのCryptopsyは1996年の『None So Vile』で、Death由来の骨格にSuffocation系のブルータリティを重ね、以降のジャンル基準になったと評される。 Gorgutsの名は後続に刻印として残った。バンド名をGorgutsのアルバムから採ったObscuraがその一例だ。

Obscura — Gorguts
ObscuraGorguts1998
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ハブとしてのNecrophagist

矢印が最も集中する結節点が、ドイツのNecrophagistだ。CarcassとDeathを初期影響に育ったこのバンドは、クリニカルな超絶技巧の基準を打ち立て、現代テクデスの父と呼ばれることが多い。 Beyond CreationのSimon Girardは「Necrophagistこそが自分がメタルを聴く主因だ」と語り、Cynicの『Traced in Air』を着想源に挙げる。 ObscuraのSteffen Kummererは「主要な影響はDeathとCynic」と述べ、そこへ元Necrophagistの人脈が加わってバンドが形になった。 ArchspireやFallujah、First Fragment、Inferiも結成時の目標や主影響にNecrophagistの名を挙げており、グラフ上ではこの一点から放射状に線が伸びる。 各ノードをクリックすれば、四柱からNecrophagistを経て現代へ下る枝の先まで辿れる。

出典(本人公言・評論の一部)