系譜メタル

メタル全ジャンル系譜

系譜
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これは個々のバンドの系譜ではない。ジャンルそのものの家系図だ。他のシーンが一本の枝を辿るなら、ここに広がるのは木全体の地図である。 幹はただ一本。ハードロックと同根の直系としてヘヴィメタルが1970年に立ち上がり、そこから80を超えるサブジャンルが枝分かれした。 枝の分岐には規則がある。速く尖らせるか、遅く重くするか、旋律と様式で飾るか。その三方向がまず割れ、1990年前後にメタル外の血が流れ込んで融合系が一気に増える。 実線=直接の進化、破線=複数ジャンルの融合、細線=部分的な影響。年表ビューに切り替えると縦軸が「そのジャンルが生まれた年」になり、40年の進化が時間に沿って流れる。

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★ 大物 源流/外部 メタル主要 派生サブジャンル実線=直接進化 / 破線=融合 / 細線=部分影響
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一本の幹 - ヘヴィメタルという起点

すべての矢印を遡ると、行き着くのはヘヴィメタル(1970)だ。ブルースとサイケデリックロックを通ってハードロックと同じ根から立ち上がった直系で、ここがこの木の唯一の幹にあたる。 幹から最初に伸びる枝は数えるほどしかない。速さと攻撃性を足したスラッシュ、遅さと低いチューニングに振り切ったドゥーム、そして様式と旋律を磨いたパワーやプログレッシブの系統。 NWOBHM(1979)は、その幹が70年代末の英国でもう一度噴き出した運動として位置づけられ、次世代への発射台になる。 個別のバンドがどう火をつけたかは、上のナビからヘヴィメタル/NWOBHMのシーンに入れば辿れる。この地図が示すのは、その一段上の分岐の骨格だ。

三方向への分岐 - エクストリーム/ヘヴィ/メロディック

幹から出た枝は、大きく三つの方向へ育つ。第一がエクストリーム系。スラッシュメタルがその構造からデスメタルを生み、初期ブラックメタルを経由して第2波のブラックメタルが確立された。 グラインドコアはハードコアパンク由来の極端な融合として、この隣で並走する。第二がヘヴィ系だ。ヘヴィメタルの遅く重い分派としてドゥームメタルが立ち、そこからストーナーメタル、そしてスラッジメタルがアンビエント化してポストメタルへ伸びる。 第三がメロディック系。ヘヴィメタルから直接パワーメタルとプログレッシブメタルが分かれ、パワーメタルは欧州でスピードメタルの速さを取り込み、プログレッシブメタルはポリリズムを強調してdjentという末端の枝を出した。 力学ビューで見ると、この三方向の根元でヘヴィメタルとスラッシュ、ドゥームに矢印が集中する。ここが分岐点だ。

外の血が流れ込む - 1990年前後の融合系

1990年前後、地図の様相が変わる。メタルの内側で分かれてきた枝に、外部ジャンルの血が横から流れ込むのだ。 ハードコアパンクとメタルが交わってメタルコアが生まれ、インダストリアルミュージックはヘヴィメタルと融合してインダストリアルメタルになる。オルタナティヴメタルからはニューメタルが分かれ、そこにヒップホップのグルーヴが注ぎ込まれた。 こうした融合系は幹から一直線に降りてくる枝ではなく、複数の根から水を引く。破線が交差して増えるのはこの層だ。 末端まで辿れば、フォークメタルからケルトメタルや海賊メタルが分かれ、パワーメタルとJ-popが掛かってKawaii Metalに至るところまで枝は伸びている。各サブジャンルのノードをクリックすれば、その系譜の詳細ページへ飛べる。年表ビューに切り替えれば、この枝分かれが時間の流れに沿って縦に伸びていく。