系譜メタル

ドゥーム/ストーナーの影響系譜

系譜
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ドゥームとストーナーの系図は、ほぼ一点から始まる。1968年のBlack Sabbathだ。 重く、遅く、不吉なあのリフを受け継いだトラッド・ドゥーム(Saint Vitus、Candlemass)が最初の枝で、 そこから砂漠のストーナー(Kyuss、Sleep)、泥のスラッジ(Melvins、Eyehategod)、轟音のポストメタル(Neurosis、Isis)が分かれていく。 多くのバンドが影響源にBlack Sabbathの名を自ら挙げており、シーンは血統ではなく本人たちの証言で繋がっている。 年表ビューに切り替えれば、この分岐がそのまま結成年の家系図になって縦に伸びる。

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★ 大物 ルーツ 中核 子孫実線=本人公言 / 細線=評論 / 破線=派生
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遅さを受け継いだ者たち:トラッド・ドゥーム

Sabbathの遅さを最初に継いだのがPentagram、Saint Vitus、Troubleだ。 Saint Vitusはバンド名からしてSabbathの曲"St. Vitus Dance"に由来し、Troubleは影響源にSabbathを挙げるドゥーム四天王の一角に数えられる。 1984年、スウェーデンのCandlemassがアルバム『Epicus Doomicus Metallicus』の擬ラテン語のタイトルで「エピック・ドゥーム」という呼称そのものを造語した。 その先ではElectric WizardがSabbathとPentagramとSaint Vitusのドゥームをさらに増量し、Reverend Bizarreも「最大のインスピレーションはBlack Sabbath」と公言してより遅く重い方向へ振り切った。

Master of Reality — Black Sabbath
Master of RealityBlack Sabbath1971
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Epicus Doomicus Metallicus — Candlemass
Epicus Doomicus MetallicusCandlemass1986
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砂漠と泥:ストーナーとスラッジ

ストーナーはSabbathとBlue Cheerのブルースリフを土台に生まれ、その型を実際に作ったのがカリフォルニアの砂漠から出たKyussだと見なされている。 Kyussの解散後、Josh HommeはそのままQueens of the Stone Ageを結成した。 Sleepはそれをドゥーム側へ引っ張り、Matt Pikeは"The Druid"の起点をSabbathだと語っている。Sleep解散後、Pikeはそこから枝分かれしてHigh on Fireを立ち上げた。 泥のスラッジは別筋で、Black Flagの『My War』B面の減速に天啓を受けたMelvinsが実質スラッジを発明したとされ、ニューオーリンズのEyehategodやCrowbarがそれを泥沼まで沈めた。 Crowbarのカーク・ウィンステインは、ビッグ3の筆頭にBlack Sabbath、続けてMelvinsとTroubleを挙げている。

Sleep's Holy Mountain — Sleep
Sleep's Holy MountainSleep1992
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轟音の建築:ポストメタル

スラッジが視界を広げた先がポストメタルだ。NeurosisのアルバムがSwansからの影響を経て1990年代にジャンルの骨格を作り、Godfleshと並ぶ最初期の一作とされる。 Isisのアーロン・ターナーはNeurosisを自バンドの影響源に明記しており、そのIsisの『Oceanic』が古典となってCult of Luna、Pelican、Russian Circlesの欧州後継へと連なった。 MastodonはMelvinsとNeurosisへの共通の愛から結成されたバンドで、ここでスラッジとポストメタルの二本の枝が一度合流する。 矢印を辿ると、そのほとんどが最後はBlack Sabbathの一点に戻っていく。各ノードをクリックすれば、その枝の先のページへ飛べる。

出典(本人公言・評論の一部)