系譜メタル

インダストリアル・メタルの影響系譜

系譜
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このシーンの背骨は、ギターのリフではなくドラムマシンのビートだ。1970年代後半、Throbbing GristleやCabaret Voltaireがノイズと機械音でロックの外側に居場所を作り、Killing Jokeが冷たく反復するリフでそこに重さを持ち込んだ。 その実験が金属と接続したのがMinistryとNine Inch Nailsで、ここがシーン全体の分岐点になる。 Ministryが1988年にインダストリアル・メタルの雛形を刻み、Nine Inch Nailsがそれを茶の間まで届けた。 枝はそこからサイバーメタル、ショックロック、ドイツのノイエ・ドイチェ・ヘァテへ伸びていく。 年表ビューに切り替えれば、80年代の実験音楽が90年代にメタルへ流れ込む筋がそのまま縦に見える。

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機械と金属が接続した結節点

シンセポップから出発したMinistryは、Front 242やCabaret Voltaireのインダストリアルに触れて音を暗く硬くしていく。 1988年、ハードコアとスラッシュのギターを機械のビートに縫い合わせ、以後のインダストリアル・メタルの雛形とされる形にたどり着いた。 Nine Inch NailsはそのMinistryと、Skinny Puppyのサンプリングを土台に据える。トレント・レズナーは自身の"Down In It"がSkinny Puppyの"Dig It"の盗用だと認めており、機械音楽の出所を隠していない。 違ったのは間口の広さだ。Killing JokeのリフはMinistryにもレズナーにも同時に効いており、Nine Inch Nailsはその冷たさをポップスの側から鳴らして、インダストリアルを大衆化した勢力と見なされている。 力学ビューで見ると、上流のノイズ実験から下流のメタルへ向かう矢印が最も集まるのが、この二本の柱だ。

The Mind Is a Terrible Thing to Taste — Ministry
The Mind Is a Terrible Thing to TasteMinistry1989
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The Downward Spiral — Nine Inch Nails
The Downward SpiralNine Inch Nails1994
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枝分かれ:サイバー、ショック、ドイツ

Ministryを起点に、いくつもの枝が別々のシーンに育つ。 Fear Factoryは、Ministryの機械のビートにGodfleshのリフを重ねてできた。ギタリストのディノ・カザーレスは自身のスタッカートなリフの源にGodfleshを挙げており、そのFear Factoryが今度はサイバーメタルを開拓・命名する側にまわった。哀愁と数学的な刻みで知られるSybreedやMnemicは、そのサイバー面と、Meshuggahのポリリズムの両方に触発された後続として位置づけられる。 別の枝はショックロックへ向かう。トレント・レズナーがMarilyn Mansonを発掘し共同プロデュースしたことで、インダストリアルの音と見世物性が一本に束ねられた。 ドイツの枝はさらに独立が早い。Oomph!が1994年の『Sperm』でノイエ・ドイチェ・ヘァテの原型を作り、Rammsteinはそのオームフを主要なインスピレーションだと公言している。LaibachのヴォーカルとDepeche Modeも自ら影響源に挙げるRammsteinがNDHの代表格となり、シーンは国境を越えた。 各ノードをクリックすれば、その枝の先のページへ飛べる。

Mutter — Rammstein
MutterRammstein2001
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出典(本人公言・評論の一部)