系譜メタル

スラッジメタルの影響系譜

系譜
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スラッジは、二つの遅さの合流点に立つ。ひとつはBlack Sabbathが1968年に据えた重いドゥーム、もうひとつはBlack FlagやMelvinsが極端まで引き延ばしたハードコアだ。 この二本を煮詰めて歪みと不快さで固めたのがMelvinsで、ここがすべての起点になる。 そこから泥はニューオーリンズへ流れ、Eyehategod・Crowbar・Acid Bathが南部スラッジを定義した。 枝は二方向へ伸びる。ひとつはジョージア州サバンナのプログレッシブ化、もうひとつはNeurosisを経たポストメタルだ。 年表ビューに切り替えれば、1980年代の南部からゼロ年代の拡散まで、この流れが縦に伸びて見える。

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★ 大物 ルーツ 中核 子孫実線=本人公言 / 細線=評論 / 破線=派生
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起点 — Melvinsという蛇口

スラッジの原型は、Washington州のMelvinsが一手で握っている。 彼らは1984年のBlack Flag公演を境に演奏を遅く重い方へ振り、Flipperを「巨大な影響」と公言してきた。 そこにBlack Sabbathの重さがパンクと融合し、スラッジの音そのものが立ち上がる。 この鈍重さは後にニューオーリンズで型を破ることになるが、当時はまだ地下の実験でしかなかった。 矢印の出所を辿ると、ほとんどの枝がこのMelvinsという一つの蛇口に行き着く。

Bullhead — Melvins
BullheadMelvins1991
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南部の泥 — NOLAスラッジ

ニューオーリンズ(NOLA)で、スラッジは最も濃い形に凝固する。ここが最初の結節点だ。 Eyehategodは影響源にBlack Sabbath、Discharge、Celtic Frostを名指しで挙げ、その音はMelvinsの耳をつんざく鈍重さとBlack Flagの獰猛さの雑種だと評される。 同じ土壌からCrowbar(本人がMelvinsとSabbathの融合を公言)、Acid Bath、Soilent Greenが育ち、NOLAスラッジのシーンを定義した。 やがてEyehategod・Crowbar・Pantera・C.O.C.のメンバーがスーパーグループDownに集結し、南部の血が一箇所で束ねられる。

Take as Needed for Pain — Eyehategod
Take as Needed for PainEyehategod1993
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Crowbar — Crowbar
CrowbarCrowbar1993
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二つの枝 — サバンナとポストメタル

NOLA以降、泥は二方向へ枝分かれする。ひとつがジョージア州サバンナだ。 解散したDamadからKylesaが生まれ、その中心人物Copeの手でBaronessが制作され、Black Tuskを加えて「サバンナ・サウンド」を形成した。 もうひとつの枝はNeurosisにある。Neurosisは影響源にBlack Flag、英クラストのAmebix、Melvinsを挙げ、そこからIsisやCult of Lunaに続くポストメタルの先駆とされる。 MelvinsとNeurosisへの共通の愛着から結成されたMastodonは、この二本の枝を束ねてスラッジをプログメタルへ押し上げた。 各ノードをクリックすれば、この泥がどこまで薄まって拡散したか、枝の先のページへ飛べる。

出典(本人公言・評論の一部)