系譜メタル

ポストメタルの影響系譜

系譜
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ポストメタルは、メタルの重さを縦ではなく横へ引き伸ばしたシーンだ。スラッジの轟音に、post-rock(Mogwai、Godspeed You! Black Emperor)の静と動、そしてPink Floyd的な空間を溶かし込み、一曲を建築のように積み上げる。 その型を発明したのはNeurosisだと記述され、Aaron TurnerのIsisが『Oceanic』でジャンルの古典を残した。 そこからCult of Luna、Pelican、Russian Circles、Rosettaが枝を広げ、AlcestのブラックゲイズはDeafheavenへ流れ込んだ。 Turner自身はIsis解散後もSumacで轟音の建築を続けている。 年表ビューに切り替えれば、この層が積み上がっていく順序がそのまま縦に伸びて見える。

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★ 大物 ルーツ 中核 子孫実線=本人公言 / 細線=評論 / 破線=派生
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起点 — Neurosisが発明した型

カリフォルニアのNeurosis(1985年結成)は、当初Amebixらのクラストパンクから出発したが、Black SabbathのリフとSwansの長尺スラッジ、Pink Floyd的な空間性を取り込み、儀式のように重く遅い音へと組み替えていった。 この蓄積が、後にジャンルを発明したと記述される核になる。 受け継いだのはAaron TurnerのIsisだ。TurnerはNeurosis、Swans、Godflesh、Melvins、Pink Floydを影響源に公言し、post-rockの忍耐的な構築をメタルに溶かし込んだ。 そのIsisの『Oceanic』は、今ではジャンルの古典と見なされている。 Cult of Luna、Pelican、Rosetta、Russian Circlesは、いずれもこのIsisを起点として自らの音を語る。

Oceanic — Isis
OceanicIsis2002
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Through Silver in Blood — Neurosis
Through Silver in BloodNeurosis1996
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拡散 — 器楽と大陸を越えた核

Isisが開いた設計図は、言葉を削ぎ落とした器楽ポストメタルへと分岐していく。 シカゴのPelicanはGodfleshとNeurosisに着想を得たと語り、Russian Circlesは『Oceanic』に強く影響を受けたと明言する。両者は同じ器楽ポストメタルの圏として並べて論じられることが多い。 シーンは大陸も越えた。日本のMonoはMogwaiやGodspeed You! Black Emperorに近い作風と記述され、post-rock側から轟音の建築へ合流する。 ベルギーではNeurosisを長く主要な影響に挙げるAmenraが現れ、post-metalを代表するバンドと見なされるまでになった。

派生 — ブラックゲイズという結節点

次の分岐点は、フランスのAlcestが引いた。Alcestの『Le Secret』がブラックメタルとシューゲイズを接続し、ブラックゲイズという枝を誕生させたとされる。 その手法をDeafheavenがSunbatherで受け継ぎ、blackgazeの代表作としてシーンの外まで押し広げた。Deafheavenは同時に、My Bloody Valentineらのシューゲイズをブラックメタルへ融合したとも語られる。 ここから先はGhost BathやHarakiri for the SkyがDeafheavenの手法に着想を得て枝を伸ばした。 一方でAaron Turnerは、元Isisとして結成したSumacで、Russian CirclesやConvergeの人脈を巻き込みながら轟音の建築を続けている。 力学ビューで見れば、NeurosisとIsisの二つのノードに矢印が最も多く集まる。そこをクリックすれば、枝の先の各バンドのページへ飛べる。

Sunbather — Deafheaven
SunbatherDeafheaven2013
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出典(本人公言・評論の一部)