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シューゲイズ/ドリームポップの影響系譜

系譜
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シューゲイズをたどると、矢印が一番多く集まるノードはMy Bloody Valentineだ。 だがそのMBVもゼロから生まれたわけではない。Kevin Shieldsは自分の音を、Sonic YouthやDinosaur Jr.のように「乾いて前面に出た」ものにしたかったと語っている。 その手前には、輪郭を溶かす声と残響でドリームポップの起点となったCocteau Twins、そしてシューゲイズの直接の先駆者とされるJesus and Mary Chainがいる。 1980年代半ばに交わったこれらの流れが、Slowdive・Ride・Lushの第二世代を生み、やがてAlcestやDeafheavenのブラックゲイズまで届く。 ノードをクリックすれば、元ネタと子孫の枝だけが浮かび上がる。

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★ 大物 ルーツ 中核 子孫実線=本人公言 / 細線=評論 / 破線=派生
ノードをクリックすると、その影響元・影響先だけが光ります。

源流 - MBVに流れ込んだ三本の血

My Bloody Valentine(1983年結成)は、シューゲイズの分岐点であると同時に、複数の系譜が合流する結節点でもある。 Cocteau Twinsは、MBVらからその名を影響源として挙げられてきたバンドで、そのぼやけた美しい響きはドリームポップという語そのものの起点とされる。 Jesus and Mary Chainのノイズは、シューゲイズの直接の先駆者と見なされることが多い。 そこにKevin Shields自身が公言する影響源が重なる。彼は自分の音をSonic YouthやDinosaur Jr.のように「乾いて前面に出た」ものと表現し、その生々しい音像に惹かれたと語っている。 美しい残響と乾いた轟音という一見矛盾する二つが、MBVで一つの質感に溶け合った。

Loveless — My Bloody Valentine
LovelessMy Bloody Valentine1991
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Heaven or Las Vegas — Cocteau Twins
Heaven or Las VegasCocteau Twins1990
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第二世代 - Slowdive・Ride・Lush

1980年代末、影響を受けた側が次々に自分のバンドを鳴らし始める。 Slowdive(1989年)は、Cocteau Twins、My Bloody Valentine、Jesus and Mary Chainのデビュー作を影響源に挙げられており、ベースのNick Chaplinが一番好きなバンドに挙げるThe Cureの色もその音に混じる。1995年作『Souvlaki』ではBrian Enoがキーボードとトリートメントで加わった。 RideのMark Gardenerは、美大時代の主要な影響源としてMy Bloody ValentineとSonic Youthを挙げ、さらにThe Velvet Undergroundもバンドの発展に効いたと語る。 Lush(1987年)もCocteau Twins、My Bloody Valentine、Siouxsie and the Bansheesに影響を受けたと公言している。 第二世代のほぼ全員が、Cocteau TwinsとMBVという二つの名前を共有していた。

Souvlaki — Slowdive
SouvlakiSlowdive1993
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ブラックゲイズへの橋 - AlcestとDeafheaven

2000年代、シューゲイズの轟音はブラックメタルの激しさと出会う。 フランスのAlcest(Neige)は、1stアルバムの録音中にSlowdiveを知ってすぐに惚れ込んだと語っており、AlcestとAmesoeursを通じてブラックゲイズという地形が切り開かれた。 その先にいるDeafheavenのKerry McCoyは、Alcest、My Bloody Valentine、Slowdiveを主要な影響源に挙げ、なかでもMBVのグライドギター技法から眩惑的な効果に着想を得たと明言している。 Slowdiveの傾倒はNothingにも受け継がれ、MBVの質感はM83やDIIVといった2000年代以降の波にも及んだ。 各ノードをクリックすれば、こうした枝の一本ずつを源流から末端までたどれる。

出典(本人公言・評論の一部)